本番行為のない風俗店で働くことになった方は、男性に射精して貰う手段として、手、口、そして素股を、テクニックのバリエーションとして知っておかなければなりません
やり方が難しい素股ですが覚えてしまえば本番行為より気持ちいいと思わせる事が出来る、という話も聞きます。
これから覚える必要がある方/興味がおありの方は、ぜひとも参考にして頂けますと幸いです
この記事の内容
素股は2つの種類があり年代によって理解が異なる
素股の歴史は古く11世紀の源氏物語の中や、15~16世紀に戦国武将達が男色に用いていたとも言われ、江戸時代には芸者さんや花魁が嫌な客とプレイする時に布団の中で本番をしているように見せかけた行為という話もあります。
挿入ありのソープランド、フェラチオで射精させるピンサロで働く女性は素股という言葉、行為を知っていても経験することはあまりありません。
ソープランドや飛田新地などの本番で抜く風俗店から勤務を始めた方の中には「素股で抜くのは意外と難しい」と言われる方もいらっしゃいます。
そのため、時間内で上手に抜くためには、素股の仕組みを改めて理解していただき、習得して頂くことが望ましいです。
素股にはセックスと同じく様々なやり方や体位がありますが、これから素股のコツなども交えて説明します。
実は素股は2つの種類がある
ところが、一昔前までは“女性の性器に男性の性器を擦り付けて動かす行為”が素股でした。
今、熟女と言われる世代(30代後半以上)は当たり前のように講習でコンドームなしで性器同士をこすり合わせる素股のやり方を教わっていました。
古いお店は「素股は性器同士をこすり合わせる事」、新しいお店や革新的な店主の経営するお店は「素股は性器同士を接触させないで女性器近くで手を膣に見立てて感じさせる事」と解釈自体が違っています。
お客である男性も年齢や利用してきたお店の違いによって「自分が思っている素股」が違いますので注意が必要です。
素股のやり方とテクニック
性器同士をこすり合わせる素股は文字の通り、男性性器を女性器に擦りつけて刺激を与えます。
- 女性器、ペニスにローションを付ける
- 女性の小陰唇(ビラビラ)を左右に広げその間にペニスを導く
- ペニスの亀頭がクリトリスに当たる様に位置を調整
- 手を添えてペニスが動いてもぶれないようになったら女性の股で挟むか跨がって体重を掛けて圧迫感を与える
- この状態でペニスが膣の穴の入り口、クリトリスと小陰唇の先に当たるように男性又は女性が動いて刺激をする
- 密着度が高ければ入れられにくくなるので手を離してもOK
股の締め付けや圧迫感、お互いの性器の熱、ローションのヌルヌルと女性器のでこぼこの刺激、入りそうで入らない感触で興奮が高まり男性は射精します。
性器同士を接触させない素股は手を膣に見立てて刺激します。
- ペニスと女性の手にたっぷりローションを付ける
- 手や口で刺激してペニスを軽く勃起させる
- ペニスを女性器の方に導きながら片手、または両手で握る
- この時女性器に触れるのは自分が握った手
- 小指側から人差し指の方に向かってペニスが入ってくるイメージで握ると親指で亀頭を刺激することが出来る
- 人差し指側から小指に向かってペニスが入ってくるイメージで握る時はもう片方の手か腹、腿などに当てて亀頭を刺激する
- 手が男性に見えないように男性の体に密着する
- 自分の手が女性器だと思って腰の動きに合わせて握る強さを変えながら動かす
- 腰と手の動きがバラバラになるとただの手コキになってしまうので気をつける
- 男性が動きのリズムに慣れて覚めないように、動かすリズムに緩急、握る強さの強弱を変える
- 射精のタイミングを見極めて上手く誘導してお腹の上に出してもらう。
女性との密着感、ローションのヌルヌルと手の刺激で興奮が高まり男性は射精します。
性器同士をこすりあわせる方が直接的な行為なので単純です。接触させないやり方は手を膣に見立てる動かし方などを取得しなければいけないのでより難しい素股なのかもしれません。
どちらの場合も男性と一緒に気持ち良くなって(気持ち良くなったつもりで)声を出して下さい。
感じているあえぎ声、実際に「気持ちいい」という言葉を口に出して、男性と一緒に気持ち良くなっていると思って貰えれば男性の興奮度はより高まります。
本当のセックスをしているようにキスもして、空いている手を遊ばせずに素股の前のプレイで見つけた男性の感じるところを攻めて男性により感じて貰って射精に持って行きましょう。
男性主体の素股の体位
ペニスを離さないようにして手で握ってガードするか、上手く逃げられないようなら途中で女性主体の体位になるように誘導して下さい。
立位正面
女性は真っ直ぐ立ちます。男性が女性の正面から抱きついてペニスを女性の股の間に入れて前後に動かします。
性器同士をこすり合わせる時
女性が軽く足を開いてペニスを女性器に導き、ペニスの根元がクリトリスに当たる位置になったら股を閉じて男性に動いて貰います。
この時に女性の股がピッタリつくように足をクロスするとより締め付けが強くなり圧迫感が増し男性の快感が高まります。
性器同士を接触させない素股
手で支えて握ろうとすると女性の身体が前に傾いてしまい身体を密着させるのが難しくなるのでこの体位には向きません。
立位背面(立ちバック)
女性は壁に向かってまっすぐ立ちます。男性が女性の後ろから抱きついてペニスをお尻と股の間に入れて前後に動かします。
性器同士をこすり合わせる時
女性が少し足を開いて、手を後ろに回してペニスをお尻の割れ目に沿わせながら女性器に導きます。
ペニスの根元がお尻に付き女性器に沿っていることが確認出来たら股を閉じて男性に動いて貰います。
女性の足を股がピッタリつくようにクロスすると締め付けが強くなりペニスへの圧迫感は強くなります。女性が男性の腰を持つことも出来るので少しは密着感を維持することが出来ます。
性器同士を接触させない時
女性の股の間から手で男性を導くか、後ろに回した手でお尻に沿わせて握る事になるのですが前のめりの体勢になってしまいます。男性が自分で身体を離すことが出来てしまうので密着感を持続させるのは難しい体位です。
女性の腰を持たれて男性側に引かれると大きくお尻を突き出す格好となります。見た目は大変エロチックなのですが性器が露出してしまいますので、男性にとってはペニスを挿入しやすい体位となります。
正常位
女性が仰向けに真っ直ぐ寝て、男性が上に覆い被さり女性の股にペニスを挟んで動きます。
性器同士をこすり合わせる時は女性が足を軽く開いてペニスを導き、ペニスの根元がクリトリスに当たる位置になったら股を閉じて男性に動いて貰います。
この時に女性の股がピッタリつくように足をクロスするとより締め付けが強くなり圧迫感が増し男性の快感が高まります。
ほとんどの男性はセックスの正常位のように女性の足を開かせてやりたがります。この場合は性器同士を接触させないプレイを参考にして手を添え続けて入るのを防いで下さい。
性器同士を接触させない時はセックスの正常位のように女性が股を開いた間に男性に入って貰います。
ペニスを女性器に手で導きながら男性に覆い被さって貰うように誘導し男性の腰の動きに合わせて強弱をつけてペニスを握ります。
男性の腰の部分に足を絡めて腰が浮いて間が開かないように密着させれば入れようとするのを防ぐ事ができます。
寝バック
真っ直ぐうつ伏せに寝た女性のお尻と股の間に男性がペニスを挟んで動きます。
性器同士をこすり合わせる時
女性が少し足を開いて、手を後ろに回してペニスをお尻の割れ目に沿わせながら女性器に導きます。
ペニスの根元がお尻に付き女性器に沿っていることが確認出来たら股を閉じて男性に動いて貰います。
女性の足を股がピッタリつくようにクロスすると締め付けが強くなりペニスへの圧迫感は強くなります。
男性は、かなりきつい体勢となりますので体位を変える様なら女性が横向きになって後ろから攻める形にすると男女とも動きやすくなります。角度に寄っては挿入しやすくなってしまいますので、その時は手を添えて入るのを防いで下さい。
性器同士を接触させない時
女性が真っ直ぐうつ伏せになってしまうと手をペニスに添えることが出来ませんので、初めから横向きになって後ろにまわした手を沿わせて男性に攻めて貰った方がよいかもしれません。
うつ伏せのまま手を添えるには女性が腰を浮かせなければなりませんので、腰をもたれて四つん這いの格好にされやすくなってしまいます。
女性主体の素股の体位
女性が動いてペニスを刺激する体位が騎乗位、対面座位です。
上下、前後に動かなければならないので女性にはきつい体位ですが、男性に挿入されにくいという利点があります。
騎乗位
仰向けになって寝た男性の性器の上に女性がまたがって刺激する体位です。
女性が上になるので、男性の腰が動かないようにしっかり体重を掛ければ挿入しにくくなりますので、お仕事をする時のお勧めの体位となります。
女性が男性の方を向いて動く方法とお尻を向けて動く方法があります。
性器同士をこすり合わせる時
ペニスを男性の腹側に倒し、その上に女性器を沿わせるようにまたがります。
女性は前後に大きく腰を動かします。膣の入り口に当てながら動くので、ペニスが入りそうで入らないギリギリのプレイになります。このギリギリのスリルが男性の興奮を高めます。
女性の膣の角度によってはペニスが入りやすい場合があります。
ペニスを沿わせるラインを膣の穴の中心から横に少しずらしてスライドさせると入りにくくなる事があります。
膣の角度は個人差がありますので入りやすい女性はは色々試してみて下さい。
性器同士を接触させない時
勃起したペニスを自分の股の下から後ろ手で支え、女性器入れていくイメージでゆっくり腰を落としながら自分のお尻の割れ目に沿わせます。ペニスが女性器の中に入っているつもりで腰を上下、左右にに振り、腰と同じリズムで手を動かします。
握りの強弱、時には亀頭、カリの部分、睾丸を刺激して男性の興奮を高めて下さい。
男性にお尻を向けた騎乗位では勃起したペニスを自分の股の下から手を添えて女性器に沿わせて腰を落として下さい。この時女性器に当たるのは自分の手です。
恰幅の良い(太った)男性の場合、両足の膝が床に着かない事があります。そんな時は片足だけ足の裏を床に着けて立てると前後に動きやすくなります。
対面座位
男性にあぐらをかくような体勢になってもらい、男性の正面から女性がまたがって刺激する体位です。
顔を見合えて密着度が高いのでキスなどがしやすく、男性が興奮しやすい体位です。女性は腰から下の筋肉を全て使って主に上下に動かなければならないので一番負担が大きい体位かもしれません。
プレイする場所がベッドの上ならば男性にベッドの端で足の裏が床に着くように座って貰って下さい。
この状態で女性がまたがれば男性の腿の外側に膝から下を着けることが出来るので膝の負担は減らすことが出来ます。興奮しすぎて女性が後ろに反り返るとベッドから落ちてしまう危険がある事は覚えておいて下さい。
性器同士をこすり合わせる時
ペニスを男性のお腹に押しつけて女性器を沿わせ上下に動くのですが、またがった時に女性器に当たっている部分は睾丸とペニスの根元付近なので、亀頭まで刺激しようとすると上下の動きが大きくなりすぎて不自然です。
亀頭とカリの部分を手と自分の腹に当てて刺激を与えて下さい。
性器同士を接触させない時
勃起したペニスを自分の股の下から手で支え、女性器入れていくイメージでゆっくり腰を落としながら手の中に納めて両方のお腹に押しつけてから上下に動いて下さい。
お腹の部分を密着させることでペニスを握った手が見えにくくなりますのでよりリアルに膣に入っているように思わせる事ができます。
ペニスを手で握って膣に入っているようにしているので動く幅は大きくなくて大丈夫です。
最も安全で楽にできる素股は?
お店で講習の時に教える素股はほとんどが騎乗位素股です。
妊娠や性感染症のリスクを考えなければ、性器同士をこすり合わせる騎乗位が最強。
慣れてくれば手を添えず前後にスライドするだけで良いので憶える事はペニスへの圧迫加減だけという簡単さです。
性器同士を接触させない素股は体位に関係なく腰の動きに合わせた手の力加減と動かし方を身につけるのに時間がかかります。
手を使う素股で男性を満足させられない、不器用な女性は男性にコンドームを着けて貰って性器同士をこすり合わせる素股にチャレンジしてみても良いかもしれません。
素股の性感染症と妊娠のリスク
性感染症は精液、膣分泌液、血液などに含まれている感染源が、人の粘膜(陰茎、膣、肛門、尿路)を通してして感染してしまう病気です。
クラミジア、淋病、梅毒など感染しても薬によって完治する病気もありますが、完治する薬がまだ開発されていない尖圭コンジローマ、HIV感染症(エイズ)などに感染すると症状を抑える治療はあっても一生病気と付き合う事となり、最悪死んでしまう場合もあります。
原則コンドームをつけない性感ヘルスでは素股は性感染症に感染するリスクの高いプレイと言うことになります。
妊娠についても射精された精液1滴1mlの中に5000万個~1億個の精子が入っています。
勃起した性器から出るねっとりした液体、ガマン汁と呼ばれるカウパー腺液ですが、これにも少なからず精子が含まれますので、膣外に射精するからといって油断することは出来ません。
性器同士をこすり合わせる素股は粘膜同士が接触しているので男性が病気を持っていると非常に感染しやすくなります。
また、性器が接触したままで射精される事も多く、妊娠の可能性がないとは言い切れません。
性器同士を接触させない素股でも手は男性性器触れていますから精子は付いていますし男性が病気を持っていれば病原菌が付いてしまいます。
確率は低いですが、例えば射精の後始末の時に自分の粘膜に触れてしまい妊娠又は感染症に感染してしまうという事もあり得るのです。
感染、妊娠のリスクを減らす為に一番良いのはコンドームを着けてもらう事です。
ただ、コンドームは使用しない性感ヘルスのお仕事ですから コンドームにこだわると自分のお客様が減り、最悪お店を辞めさせられてしまうという事になるかもしれません。
次の手段は性器同士の接触を防ぐ事ですが 男性の中には「手を使うのは本当の素股ではない」、「手を添えた素股では手抜き」と思っている人がいる為トラブルになる事があります。
性器同士をこすり合わせる素股が当たり前のお店なら 接触を防ぐ方法をあきらめるか、お店を辞めるかしか選択肢はありません。
お店とのトラブルを避けつつ働くことを重視するなら、
“シャワーの時に男性器をよく確認する”、“定期的に性感染症の検査をする”
自分の身を自分で守る為に、この2つを実践して下さい。
病院に行きづらければ、自分で検査する検査キットを病院で検査するより安い値段でネット購入できますので1ヶ月に一度、せめて半年に一度は検査を受けるようにして下さい。
素股でペニスが膣に入ってしまった時の対処
男性が「あわよくば入れてしまおう」と思っているのは当たり前で、駆け引きを楽しむ為にお店に通っている方もいます。
男性に入れさせない為には素股が上手くなって下さい。
本当にたまたま入ってしまったのなら、ムキになって怒るのも雰囲気を悪くしてしまいますから 子供のオイタを叱るように「ダメ」と笑いながら注意してプレイを続行して下さい。
意図的に入れようとする男性にはペニスに手を添えて絶対に入れさせないようにするか、女性主体の体位に持っていきテクニックを駆使して射精させてしまうという手段もあります。
テクニックが未熟なら本来NGワードの「ダメ!」、「嫌!」を言って下さい。笑いながら受け流せればベストです。
それでもまだしつこく入れようとする、力尽くで入れてこようとする男性には最後の手段で「お店に連絡させて貰います」と言ってプレイを中断しても構いません。
ここまですれば大抵の男性は諦めてくれます。その後、プレイを続けるか、そこで終わらせてしまうかはプレイの残り時間と男性の態度によって判断して下さい。
性感ヘルスでは本番(膣にペニスを入れる)行為は禁止されていますので、「もっと上手くやってよ」くらいの嫌みは言われるかもしれませんが怒られることはないはずです。
男性が素股で感じているか解る方法
- 「素股が上手く出来ているか自分では解らない」
- 「自分のやり方は正しい?」
性感ヘルスで働く女性が一度は思う事です。
答えは簡単、男性が感じてくれていれば上手く出来ています。
ペニスが萎えてしまった、素股の途中で興奮したからではなく「手でやって」、「お口でお願い」と言われれば感じてくれていないという事ですので上手く出来ていない事になります。
お店に入って素股に慣れていない時期は 素股中、男性が感じているかどうかを拾う努力をして下さい。男性を感じさせるように頑張ればテクニックの上達は早くなります。
性器同士をこすり合わせる騎乗位素股なら、自分が気持ち良ければ上手く出来ていると思って構いません。
男性が感じて射精してくれれば、その素股は正しいやり方です。
文字では大まかな説明しか出来ていませんが、実際にヘルスのお仕事をしている女性は一人一人微妙に素股のやり方が違うのです。
性器同士を接触させない素股で他の人が見たら(実際見ることはありませんが)手コキになっていたとしても 何人もの男性が満足してくれれば、それは貴女にとって正しいやり方だと思っていいと思います。
まとめ
難しい素股、少しは理解するのに役に立ちましたでしょうか。
素股の仕方は年々変わってきています。性感染症のリスクを考えれば、もう何年かすると「性器同士をこすり合わせる素股の時はコンドームを絶対に着けましょう」という事に変わってくれるかもしれません。